御本尊について

~理源大師の不動尊~当院安置奉る御本尊は理源大師聖宝(しょうぼう)の制作。
徳川家累代の秘仏でありましたが、元禄年間(1688~1703)成田山中興開祖・照範上人が、徳川家より祈願を懇嘱された際に祈祷の本尊として賜り、成田山の塔頭に観音院に安置されていました。

はじめは遙拝所

日米通商条約の締結により港が開かれまして、一漁村でありました横浜は全国各地から押し寄せる移住者を吸収して一躍国際港の街となりました。
これらの移住者の中には成田不動尊を信奉する東京や千葉の人々が非常に多く熱烈なる念願のもと、成田山大本山に願い出るに至り明治3年、遙拝所が設けられました。
遙拝所の本尊には成田山の観音院の不動明王像を遷座奉安しました。これが当院の開創でございます。

成田山延命院

その後信徒の増加、講社の設立、遙拝所では手狭となります。
独立した成田山教会所を求める声が上がり「高島易断」で名高い高島嘉右衛門より広大な敷地の寄進を受け、成田山教会所が設立されました。かくて明治10年、遙拝所から御本尊が移し奉り、明治26年、寺号を「成田山延命院」とし今日に至ります。

ごあんない

野毛山不動尊と親しまれている成田山横浜別院は野毛山の地に大本山成田山から御本尊不動明王を勧請以来、法燈148年、願い事がかなうと噂に高い祈願霊場として多くの人々にご信仰を頂いております。